アーバンデータチャレンジ2016 愛知ブロック キックオフミーティングに参加してきました。
こんにちは、待ちに待った夏の3連休ですね。みなさんはどこかにお出かけでしょうか?出かける方ものんびりする方も、体調にきをつけてリフレッシュしてくださいね。
さて、昨日7/15(金)は会社にお休みをもらい、主題のキックオフミーティングに参加してきましたので、参加レポートをアップロードいたします。
※ 不適切な内容や認識違い等ございましたら、訂正いたしますのでコメント頂ければ幸いです。
まず、アーバンデータチャレンジとは?
2015年度の概要によると、目的は以下の通りです。
「地方自治体のオープンデータやUDC2015用に公開されているデータ等を用いて作成、あるいはそれらのデータ等を用いることを想定した、地域課題の解決に資する作品を募集します。」
2015年度アーバンデータチャレンジのリンク
アーバンデータチャレンジ2015作品募集(賞金総額200万円・平成27年12月25日締切) | (一社)社会基盤情報流通推進協議会
開発者の方は自分の持っている知識や技術を用いて、身近な人が日々抱いている課題や不満を、アーバンデータチャレンジを通じて解消できるかもしれません。良いアプリケーションやWebサービス、アイデアを発表できた参加者には賞金も提供されます!ご興味がある方は是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
次に、オープンデータとは?
「インターネットさえあれば誰でもダウンロードして利用できる公的なデータ」です。オープンデータは現在国や各自治体が独自にまとめて色々と提供しはじめており、充実させて行こうという流れが強まっているようですね。例えば、以下の様な種類があります。
- 人口統計
- 交番、駅、病院などの公的機関の住所などの位置データや関連情報
- 水質や大気の調査データ
- 選挙結果の集計
アプリやサービスを作成する上で、「どのようなデータを扱うか」という点は非常に重要です。しかし、利用価値のあるデータを集めるにはそれ相応の時間とお金が伴います。営利企業や規模の大きい研究施設などは可能かもしれませんが、個人開発者やスタートアップ企業などには厳しいものがあります。
そんな時に、国や自治体が時間とお金をかけてしっかりとしたデータを公開してくれるのであれば、開発者やエンドユーザは「後はどう使うか?どう見せるか(見せてほしいか)?」だけに集中することができます。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。
自作のアプリやサービスのネタについて困っている方は、何か良いヒントを得ることができるかもしれません。
さて、そろそろ当日の説明に移りましょう。
イベント概要
当日の流れ
- 14:00 開会、あいさつ
- 14:05 各団体や自治体の状況報告セッション
- 15:15 情報交換セッション
- 16:45 報告セッション
- 17:15 全体ディスカッション
- 17:30 閉会、情報交換回スタート
- 19:00 懇親会
開会、あいさつ
当日の司会進行は、名古屋大学の未来社会創造機構の教授である河口信夫先生が担われていました。 他にも位置情報サービス研究機構(Lisra)の代表理事も務められているようです。
ご挨拶の中で以下のようなことを仰っていたことがとても印象に残っています。
「今日は自治体や大学の先生方もたくさんいらしてますが、企業の方々もたくさん来られています。平日の昼間に来られているということは、アーバンデータチャレンジを"ビジネスチャンス"として捉えている方々が多くおられるということです。自治体の課題を改善するために、ボランティアだけではなく、課題をしっかりと解決しつつもお金も稼ぐ、という方法も取り入れて行けると良いと思います。」
状況報告セッション
以下の団体や自治体の方々が状況報告をしてくださいました。
全団体の詳細をまとめきれませんでした。(自治体の方々すみません。) この中からCode for Nagoyaを抜粋して概要を説明させて頂きます。
Code for Nagoya 活動紹介
Code for Nagoyaの名誉代表の方が発表してくださいました。
Code for Nagoyaは、そもそも私がこのミーティングに参加するきっかけを作ってくれた有志の団体です。前回私が参加したハッカソンの内容も取り上げらていました。特に強調されていたのは、「ハッカソンにおけるスピード感のある開発」についてです。
普通の企業があるアプリやサイトを作るとなったら、規模にもよりますが数ヶ月、場合によっては年単位で時間やお金がかかります。しかし、ハッカソンは長くても2日、場合によっては数時間で成果物を作ることが求められます。プロトタイプやアイデアのみで終了してしまうグループもありますが、そのような短時間でも動作するアプリやサイトを成果物として作成するチームも現れます。
このスピード感は非常に魅力的ですよね。ある課題に本当に困っていてすぐに解決して欲しい人や、投資できる資金がそんなにないよという方は、課題を解決してくれるパートナー(開発者)をハッカソンで見つけることができるかもしれません。
(注釈) なお、「じゃあ普通の開発会社がさぼっている、ぼったくっているの?」という疑問をお持ちになる方もいるかもしれませんが、そういう訳ではありません。企業が開発案件を請け負うということは、企画〜受注〜開発〜試験〜納品など、それだけ複数の打ち合わせや様々なステップをクリアしなければならないため時間がかかってしまう、ということです。
情報交換セッション
流れ
アルファベットと数字の組み合わせでチーム名を決め、A1, A2のような法則でF2まで参加者が無作為に振り分けられ、12チームが作成されました。
各グループ内でまずはアイデア(課題)出しをして、最後の報告発表に向けて議論を収束させていきました。
アイデア出しのテーマは以下の4つです。
- 身の回りで起きている課題は何ですか?
- オープンデータに何を期待しますか?
- アーバンデータチャレンジミーティングなどのイベントの参加者を増やすにはどうすれば良いですか?
- 今後どのようなイベントを開催したいですか?
Start!!
各テーマにつき1分与えられ、思いつく限りを付箋に書きまくる、というスタイルでアイデア出しを行いました。 その後、集まった付箋をテーマ1,2と3,4に振り分けて、A1などの1が付くチームはテーマ1,2を、A2などの2が付くチームはテーマ3,4のアイデアをそれぞれまとめることになりました。
さらに30分後、1がつくグループと、2がつグループの別々のグループがまとめたアイデアを、同じアルファベットが付くチーム同士で共有しました。(A1とA2, B1とB2など)
それにより最終的に「どんな課題を解決するために、どんなイベントを催したらよいか?」というテーマに答えを出しました。
参加グループ(C1)のアイデア
私はC1にいましたので、課題とデータについて考えるグループでした。色々なアイデアが出て途中は収集がつかない雰囲気が漂っていましたが、最終的には以下のようにまとまりました。
- 自分が住んでいる地域の身近な情報をもっと手軽に知りたい。 (自治体のホームページがわかりにくかったり、情報の場所がバラバラだったりする)
- 情報の更新頻度が高く、なるべく多くの最新の情報が知りたい。
- 知りたい情報は、近隣の介護施設や保育施設の情報、道路工事情報、ゴミ出しの日、空き家情報、不良品の貰い手希望者などなど、様々でした。
そのためには、「市民が最新情報を投稿することができて、どんどん自然と育っていくポータルサイト」を作ったらどうか?というアイデアに落ち着きました。
- 自治体は箱(サイトの仕組み)だけ用意して、箱に入れる内容(サイトのコンテンツ)は市民自身に充実させてもらうイメージ。
- 自治体は不適切な内容を管理する手間などは発生するが、最新情報を日々更新する手間が省ける。
- その自治体のサイトを自分がつくっているという充実感を市民が得ることができる。
C2と合流
30分のC1での議論が終わった後に、C2と合流しました。C2は「イベントに増やすためにはどうすればよいか、どんなイベントを開催するばよいか」について考えてくれてました。C2のアイデアの要旨は以下のとおりでした。
イベントに参加する人を増やすには?
- イベントの説明に難しそうな単語を使わない。ハードルが上がってしまう。 (オープンデータ、シビックテック、ハッカソンなど)
- もので釣る (おかし、食事、参加賞など)
- 人で釣る (ゆるキャラ、タレントなど)
開催したいイベントは?
- 絶対成果物をつくるイベント
もう少しあったのですが、失念してしまいました。。。申し訳ないです。
報告に向けて
結局、C1とC2の考えを完全に融合させるというよりは、「C1が描いたポータルサイトをもし作成するとなると、老若男女なるべく多くの市民に意見を聞かないと良い物がつくれない。よって、ポータルサイトを企画・開発する段階に催すイベントに人を呼ぶためには?」という流れで発表することになりました。
報告セッション
さてさて、いよいよ報告セッションです。
詳細を記載したいところですが、、、私はCグループの発表者になったので、自分の発表の脳内シミュレーションでA, Bグループの発表はほぼ聞いておりませんでした。Cグループの発表が終わった後も、一息付いて油断しておりましたので、ほとんどメモをとっていませんでした。申し訳ありませんm( )m
恐らくは参加者のどなたかが、私より詳細な内容を記載したブログや報告記事をレポートしてくれると思います。(人頼み。。。)
Cグループの発表はC2の発表者の方がフォローしてくださり無事終わりましたが、制限時間の5分を超えてしまいました。申し訳ありませんでした。
情報交換回
さてさて、お疲れ様でした。閉会した後は立食パーティー形式の情報交換回です。社会人1000円、学生500円で、ピザやビールなどが振る舞われました。
各自治体、企業、個人参加の方など、あちらこちらで名刺交換が行われていました。楽しそうに会話しているグループがほとんどでしたが、中には引き続き熱い議論をしている方々もおられました。もしかすると昨日の出会いから新たに生まれるアプリや事業があるかもしれません。
この後は近くのHUBで懇親会が行われたそうです。私は私用のためにお先に失礼させて頂きました。
まとめ
昨日参加して、「名古屋市や愛知県から新しい自治体サービスやアプリが産まれる息吹「をヒシヒシと感じることができました。それだけの熱気がありました。キックオフミーティングという名前の通り、自治体も、大学の先生方も、企業も、個人開発者も、市民も、みんなが同じ方向を向いて走り出したように思えました。主催者の河口先生も「愛知県からの参加者で、ぜひ賞を取りに行きましょう!!」力強く仰っていました。これを機会に愛知県や名古屋市、ひいては東海地方のIT力が高まることを期待しています。
またこのようなイベントの良い点として、普段関わらない人と知り合いになれる、意見を交換できる、という点があります。ITに興味がある方は勿論、無くても一度気軽に参加してみると良いと思います。とても良い刺激になりますよ。
私としては、今後もアーバンデータチャレンジやCode for Nagoyaの活動にも積極参加していきたいと思います。今は完全に参加者としての立場で関わっていますが、行く行くは運営などのお手伝いにも関わっていければと思っています。
かなり尻すぼみな内容になってしまい申し訳ありませんでした。この記事を読んでくださった方が、少しでもアーバンデータチャレンジ、オープンデータ、Code for Nagoyaの活動にご興味を持って頂ければ幸いです。
それでは良い3連休を!! Hava a nice weekend!!